★★★★☆
山科駅から徒歩15分くらい。なだらかな坂道をのぼっていく。
駅前にはシルバーの観光案内の方々がおられて、尋ねると、わかりやすく道順を教えてくれた。
午前10時半ころ着だったか。
日曜日で、参拝者はかなり多い。団体さんも来ている。
自称(毘沙門堂のサイトによると)、参道のモミジのグラデーションが見事、ということだが、要は、今年は発色が悪いということ。この参道が真っ赤に染まれば、はっとするような光景になるのではなかろうか。
境内も、発色はまだら。ドーダンツツジも、きれいに赤くなっているものがあるが、茶色くくすんだままに落葉しているものもある。
寺の縁起などを説明してくれた僧侶の方によると、夏から秋にかけて雨が少なかったため色が悪い、最近雨天が目立つので期待したい、というようなことだった。仁和寺の僧侶の方によると、寒さが足りない、ということだ。雨と寒さが足りないということなのだろうか。
発色が悪いものの、「きれい」という声が周囲からは聞こえた。また、昨年の弁天堂付近の写真を連れに見せて、昨年はすごかったなどと話している人もいた。やはり、今年はかなり発色が悪いということなのだろう。
発色の良いときに、ぜひ再訪したい。
拝観料500円で、やや高めだが、僧侶の方々が由来や見どころを丁寧に説明してくれ、興味深かった。
天井の龍の絵は、部屋のどこにいても自分の方を見る、これは、どこにいても見られているということ。つまり、わるいことが、どこにおいてもできないよう、寺を守護している。(寺の法堂などの天井にはよく龍の絵があり、どこからみても目は参拝者を見ていると説明されるが、今日の説明でその意味がよくわかった。)
あとは、動き絵。見ながら移動すると絵が動くように(例えば顔がやせ顔からふっくら顔に。目線や顔の向きが変わる、机が長方形から台形また長方形と立体的に見える、など)
そして、むかでのお札。むかでは毘沙門天の使いだそうだ。人にとってよくない虫を食べてくれるという点に着目してのことだという。